今からできる台風対策!大事な住まいを雨風の脅威から守ろう!
この季節、連日のように報道され始めるのが、台風についてのニュース。
特に近年、全国各地で異常気象が続いており、台風による被害も甚大なものになってきています。
台風は、接近してから対策を始めるのでは手遅れ。
天気予報に注意して、早め早めに対策のための行動を起こすことが重要なのです。
今回は、そんな今の時期に特に注意すべき台風について注目し、住まいにどんな対策をすれば良いのか、家の外だけではなく中での備えなどにもついてもお話していきたいと思います。
日本に大きな被害を与えた台風
気象庁のホームページを見ると、昭和・平成において、特に甚大な被害が発生した台風についての記録が掲載されています。
一覧表の中で、最も古いデータは昭和9年の‟室戸台風”というものですが、この台風では、何と2,702人もの犠牲者が出てしまったそうです。
その後、平成25年に起きた台風26号のデータまで掲載されていますが、一覧表に載っている台風は、全て9月及び10月に発生したもの。
1年の中で、最も台風の発生が多いのは8月、次いで多いのが9月です。
この時期には、日本列島に存在する秋雨前線の影響もあり、台風が大雨をもたらすケースが多いと言われています。
台風による住まいへの被害
台風が家に与える被害の例としては、以下のようなものがあります。
・屋根が吹っ飛ぶ(瓦が落ちてしまう)
・窓ガラスが割れる、ヒビが入る
・テレビのアンテナの線が外れてしまう
・風雨が家の中に吹き込んでくる
こういった場合に、絶対にやってはいけないことが、「自分自身で被害状況を確かめること」です。
毎回、台風の犠牲者の中に、「瓦の状況を確認しているうちに屋根から滑って転落してしまった」、「氾濫した川の様子を見に行って流されてしまった」などと言ったケースがあります。
危険な状況の場合は、まずは消防に連絡するのがベスト。
また、家の修繕など具体的な対応については、台風が過ぎ去って落ち着いてから行動するようにしましょう。
家の外部での台風対策
先ほども触れましたが、台風が来てから対策を始めるのでは、時すでに遅しです。
普段からしっかりと対策しておくことがポイントと言えるでしょう。
家の外部での対策としては・・・
■窓や雨戸はしっかりと施錠する。
⇒台風の風速と被害についてですが、大体風速60mになると、窓ガラスが割れてしまうと言われています。
ただし、これはあくまでも風圧に耐え切れずに割れてしまう場合の目安。
実際には、強風で吹き飛ばされてきた物体が(看板など)、窓ガラスに当たって割れてしまうケースがほとんどです。
こういった状況にならないためにも、まずは窓の施錠は必須です。
必要に応じて、事前にベニヤ板などで窓を補強しておくとより安全でしょう。
■庭木に支柱を立てたり、塀を補強しておく
⇒強風により、庭木が折れて倒れてしまう場合も多々あります。
もしそうなった場合、自分の敷地内ならまだしも、隣家に倒れて建物を破壊してしまったなどという事態になったら、後々ご近所トラブルにもなりかねません。
■下水や側溝は掃除しておく
⇒ゴミが詰まった状態だと、水はけが悪くなってしまいます。
きちんと水が流れるような状態にしておくことが重要です。
■飛ばされそうなものは移動しておく
⇒私の近所でも、強風が過ぎ去ったあと、よく道路にジョーロや自転車のカバー、ちりとりなどの小物が散乱しています。
このような小物類は、台風が来る前に必ず室内に移動しておきましょう。
また、小物類以外でも、強風で吹き飛ばされる危険性があるものは、ロープなどでしっかり固定しておくことも必要です。
家の内部での台風対策
住まいに施す台風対策としては、どうしても家の外部の方ばかりに注意が行きがちですが、実は家の内部にもしておくべき対策がいろいろあります。
■雨戸を閉めたり、窓ガラスにテープやフィルムを貼っておく
⇒万が一窓ガラスが割れた場合、ガラスが飛散するととても危険ですよね。
その対策として、事前にテープやフィルムを貼っておくと安心です。
特に、フィルムの場合は、普段の生活においての紫外線カット・防犯対策にもなります。
■断水に備えておく
⇒台風のときよく起きるのが断水です。
飲み水の確保はもちろん、トイレ用としても、普段から浴槽の水は捨てずに取っておくと良いでしょう。
■非常用袋を用意しておく
⇒地震対策と同じように、懐中電灯・救急セット・飲料水・非常食など、ある程度のアイテムをまとめておくと良いでしょう。
■窓のサッシに浸水対策をしておく
⇒窓ガラスが割れなかったとしても、サッシの隙間から雨が吹き込み、家の中の電化製品や家財道具などが浸水被害に遭う可能性もあります。
そういった事態を防ぐために、サッシに養生テープを貼ったり、ガムテープなどで隙間を埋めておくと良いでしょう。
災害保険もしっかりと
家に住むにあたって、ほどんどの人は火災保険や自然災害保険などに加入しているかと思いますが、万が一保険を使わなければならなくなってしまったとき、「どこに保険証券があるかわからない!」とならないように、日頃からしっかりと保管しておきましょう。
備えあれば憂いなし。
過去の台風被害から教訓を学び、普段からしっかりと台風対策をしておきましょう。