室内でも熱中症に!意外と知られていないポイントや対策法とは?
最近、熱中症に関するニュースが連日報道されていますよね。
ここ数年、35度以上を記録する日は当たり前のようにもなってきています。
私が幼かったころは、そもそも熱中症というワードを聞いた記憶はありません。
(当時は、日射病というワードが主流だったような気がします)
毎日の報道やネット上の情報で、熱中症に関する知識は皆さんもお持ちかと思いますが、熱中症において知っておくべき最大のポイントは、「室内でもなる」ということ。
どこかの運動会の最中に子供が熱中症になり搬送された、畑仕事をしていたお年寄りが熱中症で倒れたなどといったニュースだけを聞くと、「炎天下にいるのが問題」という意識になりがちです。
でも、先ほどもお話しした通り、熱中症は室内にいてもなり得る病気です。
今回は、そんな熱中症をテーマに、意外と知られていない知識や今一度改めて気を付けておくべきポイントなどについて、お話していきたいと思います。
そもそも熱中症とは?
体の熱が逃げにくくなることで、体内の水分や塩分が不足した状態に陥ってしまうことです。
これにより、血液が脳に流れにくくなり、脳の機能までもが低下してしまう恐れがあります。おそろしいですよね。
主な症状としては頭痛、めまい、嘔吐、倦怠感が挙げられます。
最悪の場合、意識障害に陥り、命を落とす危険性もある本当に怖い病気です。
よく知られている熱中症対策
■定期的に水分補給
私もここ最近、よくスーパーで見かけるのが、塩分入りのソフトドリンク。
ただしょっぱいだけではなく甘みもあるため、子どもでも飲みやすいタイプです。
また、いわゆるスポーツドリンクも、夏になると店内の目立つ位置に陳列されますよね。
やはり、手っ取り早い熱中症対策としては、水分と塩分を摂取することがポイントです。
この場合、一度に摂取する量を増やすのではなく、こまめに摂取することが大切です。
喉が渇いたときには、すでに水分が不足した状態になっているので、喉が渇く前にちょこちょこと摂取するのが良いでしょう。
■無理をしない
暑さが厳しい中での活動は、絶対に無理をしないことが重要です。
特に、夏休みの時期だと、子どもたちははしゃぐ機会が増え、どうしても楽しいことだけに目が行きがちですが、「無理をしない」、「こまめに休憩を取る」などは必ず心がけるようにしましょう。
■通気性の良い服を着る
通気性の良い服だけではなく、帽子や日傘も効果的です。
こんなことも熱中症対策に
■汗をかきやすい体質にする(適度な運動を心がける)
先ほど、熱中症の原因は、体内に熱がこもってしまうことだとお話ししました。
と言うことは、普段から体に熱がこもりにくい、つまり汗のかきやすい体質に改善していくのも熱中症対策のひとつと言えます。
日頃からの適度な運動は特に大切ですが、辛いものを食べて発汗作用を活性化させたり、お肉からたくさんのタンパク質を摂ることも大切なのです。(タンパク質には水分を保持する機能があるため、タンパク質の摂取もとても重要なポイントです)
■食物から水分を積極的に摂取する
水をガブガブ飲めば水分補給はバッチリ、というわけではありません。
実は、水分は飲料からよりも、野菜や果物からの方が摂取しやすいと言われています。
そのため、熱中症対策として、以下のものを食べるのがおすすめです。
きゅうり、生ラディッシュ、生にんじん、桃、りんご、ヨーグルトなど
こういった食べものを口にすることで、簡単に熱中症対策ができます!
生の野菜は、味噌を付けたりバーニャカウダーにしてみたり、意外といろいろな方法で楽しむことができますよ。
■朝食を和食に変える
これも意外な視点ではないでしょうか。
実は、熱中症は、午前10時から12時までの間に最も起きやすいという統計があります。
どうしても、午後以降、太陽がギラギラとした状態での方が発症しやすいイメージがありますが、実はそうではないのです。
午前10時あたりは、朝食を食べてからまだほんの数時間しか経過していません。
このタイミングで、体内に水分と塩分が十分にあれば、熱中症になる危険性はグンと減らせるのです。
特に、味噌汁は水分も塩分もいっぺんに摂れる優れもの。
しょうゆや味噌など、塩分が高めな食材を使っている和食を朝食として取り入れることで、午前中の体内にしっかりと塩分を補給することができますよね。
熱中症だ!と気付けるポイントは?
熱中症になった人の多くは、まずめまいを感じるそうです。
そして、熱中症は体内に熱がたまっている状態なので、熱中症かもしれないと思ったら、わきの下や首、脚の付け根などに、保冷剤や氷をタオルでくるんで当てるという処置をしましょう。
太い静脈がある箇所を冷やすことが、熱中症の処置としては大切なのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
熱中症の発生率1位は、実は室内です。
皆さんも、室内にいるから大丈夫と油断せず、今一度熱中症対策を見直してみてください。