空き家リスク!―賃貸できるか、売却するか・・・絶対損しない方法―
売る、貸す、維持・・・ベストな選択肢は?
空き家問題は、一人暮らしの高齢者が、
入院・死亡・施設に入ったときからはじまります。
子どもは家も仕事も持っているから、実家には戻ってこない。
そこで空き家が発生するのです。
放置すると特に深刻なのが、マンションより一軒家の場合。
戸建ての実家が空き家になったときの選択肢は3つ。
「売る」「貸す」「維持する」です。
ただし、貸すことはあまりおすすめしません。
多くの空き家は、近隣の賃貸アパート相場よりも安い金額で貸し出されます。
そのため、収益が少ない。
さらに貸し出すと借地借家法が適用になるため、持ち主に修繕義務が発生します。
築40~50年の家は、雨漏りや配管のつまり、外壁の傷みが
でてくる可能性が高いのでリフォーム費がかさんでしまいます。
実家が空き家になった最初の1~2年は、頑張って維持しようとする人が多いです。
幼少期や両親の思い出があるので、いきなり売却の決心はつかないものです。
しかし、途中で疲れ果ててしまうのです。
なぜかというと、空き家を維持するには大変な労力とお金がかかるから。
瓦や外壁の交換といった修繕費用や固定資産税を
すべて合わせて年に30~50万円くらいは必要です。
空き家の維持はとにかく大変。
こまめに手入れをしなくては、すぐに廃墟と化します。
まず5日でかび臭くなります。古い家ならなおさら。
1週間もたてばムッと異臭を感じるようになります。
これを防ぐためには、最低でも1ヶ月に1回は
窓を開けるなどの換気をする必要があります。
とはいえ、実家が遠方にあると、様子を見に行くのも大変で、
ついつい足が遠のいてしまいます。
放置すると、異変は次々と起こります。梅雨の時期の雨漏りや、
雪が降る地域だと軒先の瓦が割れることもあります。
台風が来れば、強風で何かが飛んできて外壁が破損することも。
修繕費用がもったいないといってそのままにしておくと、
家に穴が開いて、生き物が侵入し始めます。
小さい動物や虫が入り、そのうち3センチでも穴が開けばハクビシンが入ってくる。
ハクビシンは家の中に糞のタワーをつくるから厄介なんです。
他人が住み着いたり、不良の溜まり場になる例もあります。
空き家問題の一番の解決法は、売却すること。
できるだけ早い時期のほうがもっと良い。
先ほど説明したように雨漏りなどの何らかの問題が必ず起きる。
ですから問題が起きる前に売ってしまうのです。
更地にして土地だけを売るべきか、と質問を
受けることもありますが、建物は残しておくべきです。
空き家を買いたいという人は、その家の雰囲気を大事にしたいという方、
レトロな雰囲気を求める方もいるからです。
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