今の世の中にある物件の耐震構造はどんな構造があるの?そして特徴は?

不動産サイトや、紙面での物件情報見ていると、住所、間取り、平米数、世帯数などと同じ様に「構造」という項目を目にします。木造(木造の中でも在来工法と2×4)、軽量鉄骨造、重量鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造と、建物の構造は多数あることが分かります。

色々あるけれど、耐震耐久性に優れている構造、2階建アパートに適している構造、施工日数がかからない構造など、どの構造も得意な分野を持っています。

また、最近では地震が多発しているので、免震装置を取り入れている工法も多く見られますよね。

ところで、この建物の構造、普段気にすることはない所ですが、それぞれの特徴を知ることで、より物件探しの利点にも繋がります。

木造と2×4構造

「木造」

木造とは正式名称が「木造軸組工法(在来工法とも言います)」です。

日本で一番多い工法と言われており、住宅の7~8割はこの工法で造られています。

簡単に説明すると昔ながらの大黒柱のある工法とでも言いましょうか。柱と柱を梁でつなぎ、対角線上に筋交いで補強していきます。

「2×4(ツーバイフォー)工法」

使われている木材の断面のサイズが2センチ×4センチのことかた2×4工法と呼ばれています。この木材を使い側面などをパネルで覆って、一つの箱状の空間をつくっていきます。出来た箱を重ねたり、横に繋げたりすることが出来、構造はとても単純な工法となります。

木造軸組工法と2×4工法の違い

木造軸組工法のメリットは自由度が最も高いことです。リフォームで間取りを変えたり、増築も簡単にできます。また。古くから伝わる工法なので、どの工務店でも工事ができるという利点もあります。

一方、2×4工法はというと、面(壁)と面(壁)で接地しているので、地震による揺れが木造軸組工法よりも小さいとされています。また工期が短く設定でき、単純工法なので、高度な技術なく組み立てることができます。

軽量鉄骨と重量鉄骨

「軽量鉄骨造」

軽量鉄骨とは厚さが6ミリ未満の鋼材を利用し、骨組みを組み立てます。細い鉄骨をたくさん使って強度を出していきます。

「重量鉄骨造」

鋼材の厚さが6ミリ以上を利用しているものは重量鉄骨造とされています。太い大きな柱や梁を使うことで強度が増します。

軽量鉄骨と重量鉄骨の違い

軽量鉄骨は鋼材を工場で大量に生産していることが多く、精度が高い上に、施工者の技量に左右されない特徴がありますが、ほとんどが規制化され大量生産の為、寸法の自由度が低く、増改築には向かないというデメリットもあります。

重量鉄骨造は鋼材の厚さが厚い分、建物も重くなるので、それを支える基礎の強度も必要となります。その分のコストも高くなります。構造上の柱は少ないので、間取りの自由度は増し、大空間を造ることが可能となります。

最後に

建物の構造を説明してきました。工法だけで物件の決め手になるわけではないですが、実際に部屋探しの参考になれたら幸いです。