太陽光って実際のところどうですか?~おすすめポイント3選~

前回は、太陽光システムって実際のところどうですか?という視点で、コスト面での太陽光のメリット・デメリットを検証してみました。

ついている方に質問!太陽光発電って実際のところどうですか?

今回は、太陽光システムについて他にもメリット・デメリットを色々と調べてみてこれはいい!と思ったポイント3点をまとめてみます。

① 「自家発電、自家消費」は電気料金上がった時の大きな武器になる

② 防災対策 (災害時、台風時の停電の際の備えになる)

③ CO2を排出しないクリーンなエネルギーで地球環境に優しい

以上について詳しく述べていきたいと思います。

1 これからの太陽光は自家消費のメリットに期待!!

今までは、「余った電力を高く売れる!!」という売電収入が大きな魅力だった太陽光システムですが、売電価格が下がり続けるこれからは「 自家消費 」に目が向けられています。

ここ数年、電気代がじわりじわりと値上がりしています。私自身を含めてですが、あまり実感がない方も多いのではないでしょうか?一昨年からは電力の自由化が始まりましたし、私は競争の原理で電気代も携帯電話と同じように値下がりしていると思っていたくらいです。でも調べてみるとそうではない様なのです。

 

 

出典:資源エネルギー庁資料 電気料金の状況より

 

上のグラフは電気料金が値上がりしていることを表しています。

最近は太陽光発電の普及により、電力会社が買取り制限を設けるなどとニュースでよく聞きますし、電力の供給過剰なイメージがあるのですがなぜなのでしょう。。実は、この太陽光の普及こそが私たちの電気料金の値上がりに関係しているようなんです。

まず、電力会社から購入する電気代は以下の様に決められるそうです。

【電力料金=基本料金+電力料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金】

※従量制供給の場合

再生可能エネルギー発電促進賦課金(以降 再エネ賦課金)という言葉を聞いた事ありますか?電気料金の明細をよく見るとしっかりと書かれているのですが、私は最近まで知りませんでした。

これは、太陽光など再生エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取るためにかかった費用は、家庭や企業の電気料金に負担してもらうという制度とのことです。なので、改良の余地ありという意見も在るようですが、何も変わらなければ今後太陽光が普及すればする程、私たちの電気料金の負担が増えていくということですね。。なんか、少し皮肉な気もします。

最近で見ると、平成28年度の再エネ賦課金は、標準家庭(一ヶ月の電力使用量が300kWh)で675円/月(※経済産業省資料から)ですが、賦課金単価は年々上がっており現在のペースでいくと、2030年の標準家庭の負担額は約1400円/月になるのではと言われています。また、この金額は定額ではなく、単価を使用電力量にかけて算出されますので、家族が多い家庭や電気の使用量が多い世帯などでは重い負担になりそうです・・・

経済産業省資料リンク先

http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160318003/20160318003.html

 

また、前回のコラムで少し触れましたが、電気料金は使う程高くなります。

これは3段階料金制度というもので、省エネルギーの推進のため、使用量に応じて料金単価が3段階で上昇するというもので1974年から始まった様です。

出典:資源エネルギー庁資料:東京電力における3段階料金(従量電灯B・C、2012年9月)

以上から、太陽光からの発電を自家消費をメインにするによって電力会社から購入する電力を減らすことができれば、今後電気料金が上がっても安心ですし、3段階料金や最エネ賦課金においても単価を低く抑える事ができかなりのメリットが出てきますね!

2  停電時にも電気が使える!!防災対策として導入

私の実家は宮城県にあり、7年前東北大震災に見舞われました。大きな津波に飲み込まれた市内にありながら実家は高台にありますので、家族も家も無事でした。それでも、一週間は、全てのライフライン(電気・ガス・水道)が止まり家族は大変な思いをしていました。3月でしたのでタンクに残っていた灯油で石油ストーブを焚き、弱い炎でみんなで暖まり、お湯を沸かして食事を作りなんとか1週間をしのいだそうです。地域によっては、1ヶ月以上もライフラインが止まっていた地域もありました。

そんな時、太陽光システムがあれば、日中の発電している時間帯は、発電した電気を使用する事ができます。さらに蓄電池も備えておくと、昼間の発電した電力を蓄えて、夜や雨や曇りの日照の少ない日でも電気が使え、より心強い防災対策になりますね。

日常を過ごしている中で、実際に起こるかどうかもわからない震災のために、高価な太陽光や蓄電池を設置しよう!とは中々思えないと思います。けれど、実際に被災された方たちは、備えとしての太陽光や蓄電池を真剣に検討し、既存のお家がある場合はメンテナンスリフォーム(外壁・屋根塗装や屋根の葺き替えなど)の際に、一緒に導入されている方が多い様です。工事を一つにまとめると敢えての足場代もかからないですし経済的でもありますね!

 

3  クリーンエネルギーで地球に優しい

太陽光発電は火力発電に比べ、CO2を排出しないクリーンなエネルギーで環境への負荷がありません。例えば、標準的な容量の4.25kwの太陽光システムで作る1年間の発電量を電力会社から購入する電力にした場合、約84㎡の広大な森林のCO2吸収量が必要になるとのことです。(ソーラーフロンティアカタログより)

こういった環境対策に貢献する点からも、国や地方自治体は太陽光発電を含む再生可能エネルギーの普及を進め、それにまつわる工事に対して補助金を設けていたりもします。

地球温暖化による、異常気象も身に迫る現実的な問題となってきている今、環境に負荷をかけず、私たちも行き過ぎた省エネをすることなく、気兼ねなく快適な暮らしをおくる上でも、クリーンエネルギーの普及は今後、益々大切な意味を持つ様な気がします。

まとめ

以上、太陽光発電のおすすめ3点をまとめてみました。

総じて、太陽光はなくても全然困らないものです。

でも、低金利のこのご時世、例え150万円を銀行に預けても利息は雀の涙でお金は眠っているも同然です。かといって投資にはリスクがあります。

それに比べて、太陽光システムを設置することは、リスクが少ない上に、安心・快適・地球環境にも貢献するという実はとても利回りの良い投資と言えるかもしれません!!

太陽光は電気代の節約だけではなく、安心感を与えてくれたり、環境にも優しい目を向けさせてくれ、かけがえのない私たちの暮らしを穏やかでほかほかなものにしてくれるものかもしれません。