自然の力で暑い夏も涼しい?木の家は快適って本当なの?
(汗吸ってくれそう~)
毎年夏になると、一体どんな家が涼しいのかな?と考えてしまいます。
そう考えながら運転していると住宅地が目にとまります。
本当にありとあらゆる家がかわいらしく時にはスタイリッシュに家主様の帰宅を待っているようです。
そんな中で時々目にするのが木目調の際立つ木の家。
爽やかで見ているだけでほんの少しだけ体感温度が下がる気がするのは私だけでしょうか?
よく木は天然のエアコンなんて、お洒落に表現する人もいらっしゃいますが本当にそうなのでしょうか?
今回は木の家がなぜ快適なのか、鉄筋コンクリート造より本当に涼しいのかお伝えします。
木は湿度をコントロールしてくれる
(木だからできることって沢山)
昔から木は天然のエアコンとか木は呼吸すると言われてきましたね。
それがこの理由だったのかもしれません。
なんと湿度が高い時には吸収し、湿度が低くなると放出を行うんです。
蒸し暑いと感じたらエアコンのドライ機能を利用する方も多いと思いますが、
木は自動的にそれを察して、人が住みやすい環境作りをせっせと頑張ってくれているんですね!
まさに縁の下の力持ち、さすがです。
このように湿度を適度に保つようにしてくれていると、ある程度暑くてもカラリとしていますから、
家の中にいると快適ですし、エアコンの使用頻度を下げることも出来ます。
木の家は夏に涼しくて冬は暖かいって本当?
(木だから寒くても触れるの)
鉄筋コンクリート造は夏にキンキンに冷えている印象がありますね。
エアコンをつけると冷たい空気が逃げないので寒いくらいに感じる時があります。
でもちょっと考えてみると、そう、エアコンを使用しているとき限定ですよね。
そうなんです、鉄筋コンクリート造の室内はエアコンで冷えているだけで、それ自体は木の家より熱くなっています。
例えばエアコンなしで単体で室内の温度を測る調査結果を見てみると
鉄筋コンクリート造は冬は暖かいのですが、夏は外気温よりも熱くなってしまうのです。
反面、木の家は冬は鉄筋コンクリート造と同じくらいですが、夏は外気温よりも下がるのです。
ということは、夏は涼しくて冬は暖かいというのは本当であるという結果が出ているのですね。
そうなると一年を通じて寒暖差が少ないわけですから、住みやすい環境を作ってくれているといえますね。
自然というのは本当にすごいものです。
木の家って強度が弱いんじゃないの?
(結構強いんです)
今までの利点から、木の家が本当に人間が生きてゆくのに優しい環境を作ってくれることはよくわかりました。
でもそもそも最近の人が木の家にしないのは強度がないと感じているからかもしれません。
ではこの点を少し考えてみましょう。
まず、木と鉄を比べてどちらが強度があるのでしょう?
当然鉄に決まってるでしょうと思っていました。
しかし実は、同じ重さの木と鉄を比べると木の方が強いことが最近の研究でわかっています。
杉の引っ張り強度は鉄の約4倍、コンクリートの198倍にもなり、圧縮強度ではコンクリートの約6倍になります。
こんな話を運転免許センターで教えていただいたことがあります。
交通事故で車がガードレールや電信柱などの人工的な支柱、それか街路樹に激突した場合、
どれが致命傷になりやすいのか?という話です。
私も周りの生徒も皆『電信柱』と答えましたが違ったのです。街路樹だったのです。
先生曰く、樹はしなやかでぽきっと折れないので一番強く、車がぶつかった時は一番厄介とのことでした。
街路樹にはぶつかりたくないものです…
つまり何が言いたいかといいますと、
木材は曲げの力に対しても強さを発揮しますので地震の多い日本の住宅に合った素材なのです。
だからこそ五重塔なども生き残ってきたのでしょうね。
重量は軽くて耐震性にも優れているため、マイホームにも適しているということがわかりました。
自然とはさすがですね。
まとめ
(木のキッチンって爽やか~)
他にも木の家には沢山のメリットがあるようです。
アレルギー疾患の方にも有効であるとか、実は耐火性もあるとか、数え上げたらきりがありません。
木の家を建てるならどんな木材がいいの?なども色々疑問も出てきますよね。
やはりその辺はプロに聞いてみると良いでしょう。
昔から無垢材が良いというのは常識ですがお値段もありますしね…
今回のテーマは、木の家は本当に夏に涼しいの?ということでしたが、夏に涼しくて冬は暖かいが正解でした!
人に優しい調湿作用によって湿度を一定に保たせてくれます。
更に実際の温度も夏は外気温よりも下がっていました。
このように住んでいる人のために、一生懸命働いてくれて健康や安全に貢献してくれます。
なんだか可愛いですね。マイホームに対する愛着も深まります。
一生に一度のお買い物。質が良ければ、昔の日本の建物ごとく、次の世代へ受け継がれてゆくかもしれません。
木の家、選択肢に入れてみたいものですね!