憧れのモデルルーム インテリア術 ~我が家に気軽に取り入れましょう~vol 2

今回は前回の続きです。https://yokubaribaikyaku.com/00164-2/

モデルルームのインテリアコーディネートを我が家に取り入れるという視点で、照明を効果的に使う方法をお伝えしたいと思います。

照明を効果的に使うと、置いている家具などのインテリアはそのままに、少しの手間とコストでお部屋が洗練された素敵な雰囲気に生まれ変わります。

なかなかイメージが湧きにくいかもしれませんが、ラグジュアリーなホテル、雰囲気のいいレストラン、モデルルーム(ハウス)など素敵な空間だなと思う場所と我が家の照明の違いを考えてみましょう。

大まかに言うと、家庭では”1室1灯”、一方モデルルームなどでは”1室多灯”となっています。空間の特性に合わせて照明器具や光源の色調を細かくプランニングしているのです。

日本人は明るい空間を好むと言われています。また、一般家庭でも設計段階から関わる注文住宅などでは照明プランニングを行えますが、建売り戸建てやマンションですと、備え付けの照明が各室一灯の蛍光灯シーリングライトであることが多く、選ぶ余地がなかったりします。

インテリア先進国の欧州などでは、その場所に見合った照明器具を配したり、同じ場所でも用途に応じて明るさや色を変え、空間を演出を日常的に楽しんでいます。

インテリアのプロが手掛けるモデルルームなどでも、この照明による演出効果を巧みに使い、空間を格調高く洗練された印象に仕上げているのです。
照明を上手に使う事で、陰影が生まれ空間にメリハリが出来きますし、多彩な空間を演出する事も出来ます。

生活そのものにも味わいが出てきそうではありませんか?

それでは、既存の照明をベースに、配線を変えず、器具のみを加えたり交換することで叶えられるモデルルームのような照明計画をお伝えします。

 

1室多灯 ・ 光源の色調にこだわり、メリハリのある空間を演出しましょう

 

まずは、住まいの照明計画をしてみましょう。

配線を変えずに簡単に出来ることばかりですので、難しく考えずに、インテリア雑誌に目を通したり、パターンを参考にしてみるとスムーズです。

計画する上で、まず自分のライフスタイルを把握することも大切です。
空間の雰囲気を高めるには暖かみのある電球色がお勧めですが、日常生活では視認性や明るさも大切な要素となります。キッチンなど細かい作業を要する場所や、パソコンの使用やお子さんの勉強など目を酷使するスペースでは、蛍光灯などの昼白色を使える環境が良いでしょう。
空間にメリハリをつけて、照明選びをしてみましょう。

リビング

くつろぐ、書斎代わりにする、TVを見る、団欒するなど昼夜を通して、多目的に使われるリビングは多灯使いすることで、そのシチュエーションに応じて空間の雰囲気を変えたり、機能的にすることもできます。多灯使いの効果を最も発揮できる場所です!

◆既存の照明(ダウンライトやシーリング)に加え、フロアスタンドやテーブルスタンドを加える

高さや配光パターンの違うスタンドを複数置くことで、明るさの幅が広がり、様々な雰囲気を演出することができます。
お部屋の広さと相談しながら置いてみましょう。

◆調色・調光のできるLEDシーリングを使う

既存の照明器具が蛍光灯シーリングライトの場合、取り替えのタイミングで、調色・調光のできるLEDシーリングに換える事もお勧めです。
蛍光灯の様な白く爽やかな昼白色から、暖かく落ち着きのある電球色まで光の色や明るさを換えることができるので、機能性に優れています。

多灯使いにすることで、普段はダウンライト(ある場合)とスタンドのみ、機能性を要する時に蛍光灯のシーリングライトを付けるなど、状況に応じて空間の演出を楽しむ事ができます。

ダイニング

食事をすることがメインのダイニングは、明るさよりも食事を和やかに楽しめる雰囲気、お料理を美味しく魅せる光の演出があるといいですね。

◆テーブルを照らすペンダントライトを設ける

ペンダントライトは、テーブル天板から60〜80cmの高さに設けるのが一般的です。引っ掛けシーリング等の配線器具が付いていると、工事なしで簡単に器具を取り付けることができます。(工事が必要なものもあります)

デザインが豊富で、器具自体がインテリアの1部となりますので、テーブルや空間のサイズとのバランスをとり、圧迫感の出ない様なものにするといいです。

◆ダクトレール + ペンダント や スポットライト を設ける

インテリアダクトレールをテーブル上に設けると、複数のペンダントライトやスポットライトで食卓を照らす事が出来ます。ダクトレールも工事の必要は無く、引っ掛けシーリングなどに取り付けることが出来ます。

ダクトレールはスライドしレールを伸ばせたり、90°回転させることもできるので、ダイニングテーブルの位置を変える際にもにも便利です。

◆ダイニングにも調光式のLEDペンダントライトがお勧め!

最近はダイニングテーブルがお子様のお勉強スペースとなる場合も多いですよね。そのような場合でも、LED 調光式のペンダントライトなら、食事中は暖かみのある電球色(お料理も美味しそうに見せます)、お勉強の際は昼白色と使い分ける事ができ、おしゃれな雰囲気と機能性を両立させることが出来ます。

寝室

モデルルームやホテル等では、ベッドヘッドや足下に間接照明を組み込んだりしますが、日常で取入れるのは中々難しいですよね。
質の良い睡眠が出来るリラックスできる空間が好ましいので、光源は電球色のランプなどを使うとよいでしょう。直接光が目に入らないように、間接照明で光を演出すると素敵な空間になります。

◆ベッドサイドにシンメトリーにテーブルスタンドを置く

 

ベッドサイドに、小さなサイドテーブルを置き、左右にシンメトリーにテーブルランプを置くと、間接照明で寛ぐ空間を作れますし、素敵なお部屋のインテリアにもなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

インテリアというと、家具や小物使い、カーテンやラグ等のファブリック小物のデザインやカラーコーディネートに目がいきがちですが、照明を上手に取り入れていてはいかかでしょうか。手軽に効果的に洗練された空間を生み出す事が出来ますし、用途に応じた空間の使い分けも可能にしてくれます。

最近は、IKEAや身近なインテリアショップなどで、驚く程お手頃でとてもおしゃれな照明器具が手軽に手に入ります。配線工事をしなくても、簡単に取り付けられ、置くだけでさまになる器具も多いですので、ぜひご自宅でも気軽にトライしてみて下さい。