スズメバチはあなたの家の庭木にも巣を作る可能性あり!恐怖の実態とは?

実際に見たスズメバチの巣

これは実体験なのですが・・・

5年ほど前、当時の実家だった戸建て住宅での出来事です。
父がたまたま庭に出て作業をしていたとき・・・
「お母さん(私の母のことです)!庭の木にスズメバチの巣がある!!」

いつも冷静沈着な父なのですが、このときばかりはかなりの興奮状態。
リビングでぐうたらしていた母と私は、突然の父の言葉に一瞬「?」になりましたが、“スズメバチの巣”というワードを聞いて、ただ事じゃない!と察知しました。

とにかく大変なことが起きていると思ったので、とりあえず父もすぐ家の中に戻り、家族みんなでリビングの窓から庭の木を恐る恐る見てみると・・・

確かに父が言った通り、スズメバチの巣が見えたのです!
テレビなどでは見たことがありましたが、本物を見たのは初めて。
皆さんもご存知かと思いますが、本当にあの独特の模様のままでした。

これはいけない!とすぐさまタウンページを広げ、スズメバチの駆除の専門業者に電話しました。
幸い、すぐに駆除してもらうことができました。

今でも当時のことを思い出すと鳥肌が立ちます・・・。
この経験からも言えることなのですが、スズメバチは決して遠い存在の生き物ではありません。皆さんの身近にも迫りくる生き物なんです。

今回は、そんなスズメバチについて、習性や予防策などを含めてお話していきたいと思います。

 

スズメバチってどんな虫?

まず、他の蜂とどう違うのか、なぜそんなに恐れられているのかについてまとめてみました。

・活動時期・・・春から秋にかけて

・特徴・・・獰猛で猛毒を持つ。一匹の女王蜂を筆頭に集団を作る。刺すのは雌のみ。

・見た目・・・比較的大型。

今の時期もスズメバチは活動しているということですね。ちょうど8~9月になると、女王蜂の配下である働き蜂たちが一気にその数を増やすそうです。
それに伴って巣も巨大化します。なので、この時期に発見されるスズメバチの巣の駆除はかなり大掛かりなものになるそう。とてつもない危険が伴うからです。

先ほど書いた通り、スズメバチはものすごく獰猛な虫。特に夏の終わりから秋口頃は繁殖期となり、獰猛さが増すそうです。
集団で行動しているため、大群となって一気に襲ってくるのも特徴だということ。恐ろしいですよね。

また、私の実体験の通り、スズメバチは簡単に人家の庭に巣を作ってしまいます。
私達の周りにいつ来てもおかしくない、ある意味身近な虫でもあるのです。

 

スズメバチの危険性

皆さんもご存知かと思いますが、スズメバチに刺された場合、最悪死んでしまうこともあります。

日本では、年間10~20人がスズメバチに刺され亡くなっているそうです。クマなどの大きい狂暴な動物による被害より、多い数値です。

特に刺されるのが二度目の場合は極めて危険です。アナフィラキシーショックを起こす可能性が非常に高いようです。この場合のアナフィラキシー症状は、体全体が赤くなる、呼吸が苦しくなる、血圧が下がる、などがあるそうです。

 

スズメバチが好む身近な場所

これは、まさに私の実体験でもそうですが、人家の庭木です。
特に、あまり手入れがされていないような、風通しの悪い木が格好の場所になってしまうそうです。普段から枝や葉はきれいに整え、風通しの良い状態にしておくことが重要なんですね。

また、庭木だけではなく、植え込みや軒下、側溝のふたの裏にも巣を作ってしまうことがあるようです。
基本的には、気温が低めな場所を選ぶ傾向にあります。

 

万が一巣を作られてしまったら?

以前、シロアリ被害は木造だけじゃない?恐ろしい実態と対策の重要性!という記事の中でも書きましたが、害虫の素人駆除は大変危険です。
ましてや、スズメバチは人の命をも奪いかねない生き物。万が一自宅の敷地内で巣を見つけた場合は、迷わず業者に連絡しましょう。できるだけ早い対処が大切です。

先ほども書いた通り、スズメバチの巣は夏に巨大化し、働き蜂の数もグッと増えてしまいます。駆除のタイミングとしては、働き蜂が出現してくる前の女王蜂しか活動していない春先がベストのよう。この時期に庭木、植え込み、軒下、側溝など巣を作られやすい箇所をよくチェックすることが重要です。

 

まとめ

今年の夏は、連日報道されている通りの酷暑が続いていますよね。
なんと、35度を超えるような猛暑日には、スズメバチが大量に出現する可能性が高くなるそうです。
というのも、スズメバチの幼虫やさなぎが育ちやすい環境は32度程度。35度を超える猛暑日には、巣内の温度を下げるために働き蜂たちが巣の外に出て、そのハネをパタパタと使い巣内の温度を下げる行動をします。
猛暑日があればあるほど、彼らも巣を守るために必死になり、巣の表面に出現してくる可能性が高くなるということですね。

スズメバチは、決して珍しい存在ではありません。
皆さんも、大事な住まいをそして命をスズメバチの脅威から守りましょう!