ここで差が付く資産価値!外壁カラーはどんな色を選べばいい?

新築でお家を建てる方、また「最近外壁の汚れが気になるなぁ」などの理由で塗替えを検討される方にとって、外壁をどんな色にするかは悩みの種なのではないでしょうか。

外壁カラーは外観の雰囲気に大きな影響を与えますし、1度塗ると10年以上の長いお付き合いになりますから、選ぶのも慎重になってしまいますね。

その種類も色の数だけあり、実に豊富です。

白亜のお城のような真っ白な外壁、ブラックできめたモダンな外壁、重厚感あるダークブラウンの外壁、落ち着きのあるベージュの外壁・・・迷ってしまいますね。

外壁カラーを選ぶ際、憧れや好みのイメージで選ぶことももちろん大切にしたいですが、1つ知っておきたい事があります。

それは、お家という大切な資産の価値を保つ上で、外壁をどんなカラーにするかは、外装材をどんなものにするかと同じくらい重要であるということです。

以前、ハウスメーカーでリフォームの業務に関わり、多くのお客様のお家を訪ねる機会がありました。そのときに、同じ住宅街で築年数・間取り・外観の形が全く同じなのに、外壁カラーによってお家の印象が全く異なることを目の当たりにし、とても驚いた経験があります。

売り出されてから10年程の住宅街でしたが、新築とあまり変わらなく見えるきれいなお家があるのに対し、色褪せ感があり古びて見えてしまうお家もあるのです。

そして、その違いには外壁カラーが大きく関わっているようです。

“色褪せしにくく美しさを長く保てる、汚れが目立ちにくい外壁カラー”を選びたいですよね。

そこで今回は、外壁のカラーについてお伝えします。

人気の外壁カラーは?

1位:ベージュ系

2位:グレー系

3位:茶色

4位:白

5位:黒

[出典] 外壁塗装 屋根塗装 ペンキ王より
HP: https://penkio.com/column/color-select/

年代によって流行色などがあるようですが、ベージュ系とグレー系の外壁は戸建て全体の半数以上を占めている定番の人気色です。

汚れが目立ちにくい色は?

外壁カラーには本当に様々ありますが、実際のところ汚れが目立ちにくいのは何色なのでしょうか。

検証する上でまず確認したいことが、外壁の汚れの種類とその色調です。
外壁に付着する汚れで特に多いのが、砂や土埃・苔やカビ・雨だれの跡です。
砂や土埃は薄茶色、苔やカビは緑を含んだ薄茶、雨だれの跡は薄いグレーなどの色調で、ほとんどの汚れの色は中間色です。
そのため、汚れを目立たなくする外壁色は、グレーを筆頭に、ベージュや薄いブラウン、アイボリーとなります。

これらの色は、上記の人気外壁カラーの上位に入っていますが、それには落ち着きがあって周囲と馴染みやすいということ以外にも、汚れが目立ちにくくてメンテナンスしやすそうなどの理由もあるのでしょう。

汚れが目立ちやすい色は?

ずばり白です。想像にかたくないですね。
そして、意外に思われるかもしれませんが黒も汚れが目立ちやすい外壁カラーと言われます。

白い外壁は白いキャンバス同様、どんな色でも目立ってしまうのは明らかです。
黒に関しては、砂埃や汚れが乾いて時間が経過すると白っぽく見えてしまうので、汚れが目立ってしまいます。

白や黒などの原色は汚れの色とのコントラストが大きいため、汚れが目立ってしまうのですね。

それでも、やっぱり白い外壁に憧れる!!という方もいると思います。

我が家のご近所にも白い外壁のお家があります。
なんと、新築から10年以上経っているのに今だに真っ白です。
そのお宅では最近、カーポートとお庭だったスペースにもう一軒、またまた真っ白なきれいなお家を建てました。
この美しさを保つ秘訣は一体何なのだろうとずっと気になっていました。

調べてみると、それは高性能な塗料のおかげのようです。

近年の塗料の進化には目を見張るものがあり、塗料メーカー各社が様々な低汚染塗料を開発しています。
低汚染塗料とはその名の通り、汚れにくい、汚れが付着しても雨によって洗い流す、または太陽光との化学反応により汚れを分解させるなどの機能を持った塗料です。

白い塗装をお考えの方は、これらの塗料を使用することで、外壁の汚れをあまり気にせず実現できますね。

濃い色の外壁カラーに注意!!

外壁に関する悩みは汚れのみならず、“色褪せ”も気になりますよね。

外壁カラーの中には、意外と早く色褪せが起こり、塗り替えたばかりなのに、古びた印象をつくってしまうものがあります。

そのカラーは、赤、黄、紫など原色と呼ばれる色に近いものです。

これら色は、紫外線を吸収しやすいため劣化が起こりやすく、色褪せしやすいのです。
逆に原色でも、青系の色は反射しやすいため、色褪せが起こりにくくなっています。

また、他の注意点として、黒色の外壁は外気の熱を吸収しやすく、他の外壁カラーに比べ室内温度を上げてしまう傾向があるそう。
黒い外壁にする場合は断熱のこともしっかり考慮しなくてはなりませんね。

外壁のカラーを選ぶ時のポイント

さあ、実際に外壁のカラーを選ぶ際は、業者さんから渡される、小さなサンプルから色決めをすることになります。

ここでも注意が必要です。

実は、色には面積効果と呼ばれるある特性があります。色は同じ色でも面積の大小により見え方が変わるのです。
具体的には、面積が大きくなるにつれ、淡い色→より明るく(淡く)・濃い色→より暗く(濃く)というように見えます。

大きなサンプルを参考にしたり、同じ色で塗装されたご近所のお家やモデルルームに足を運ぶなど、より大きな面積で色を確認されることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

外壁のカラー選びによって、大切な資産であるお家をより長く美しくキープできるのであれば、ぜひとも機能面でのカラー選びも念頭に置きたいものですね。

また、カラー選びに加え、低汚染塗料といったセルフクリーニング機能のある塗料を採用したり、こまめなお手入れなどにより、さらにメンテナンスサイクルを延ばせば資産価値も保てることでしょう!