風水とはどんなもの?運気を上げる住まいの風水活用術!

前回、家相に関するコラムを書きました。
家相は、私たちの暮らしを幸せにそして災いから遠ざけるための先人の知恵が詰まったもので、現代の住まい造りにも生かせる興味深いものでした。

そして家相について色々と調べていると、“風水”という言葉がよく顔を出します。

風水については、金運をアップさせるために「黄色のお財布を持つといい」とか「豚の貯金箱を西の方角に置くと良い!」など聞いたことがあり、根拠のないおまじないのようなイメージを持っていました。

しかしこの風水、実は家相と深いつながりがあり、こちらも科学的根拠(先人の知恵)が込められているようなのです。

家相は一度建物が建ってしまうとそれで住まいの相は決まってしまいますが、風水はインテリアに気を使ったり日々の行動を変えるだけで運気を上げることができるとされています。

住まい造りに風水を取り入れることで、手軽に運気アップをはかれるかもしれません。

今回はそんな風水についてお伝えしたいと思います。

風水とは何?家相とどう違うの?

風水が具体的にどのようなものか知らなくても、言葉は聞いたことがあると思います。
身近で気にしている人がいるという方も多いのではないでしょうか。

家相と風水にはつながりがあると述べましたが、実は家相も風水も古代中国の学問(道教の一部、環境学)から生まれたもので親子のような関係にあるそうです。風水が親、家相が子のような感じです。
中には、風水と家相を同じ意味で使うケースもあります。

方位の吉凶を基本として家の立地や方向、形、間取りなどを決めようとする方法という点はどちらも同じです。

しかし、細かく見ると色々と違う点があります。

例えば、風水では「今年のラッキーカラーは?」などと色彩に触れますが、家相ではラッキーカラーなどという考え方はありません。
また、風水は方位に加え、そこに住まう人の特性(生まれ年)なども考慮します。家相より複雑で細かい印象です。

もう少し掘り下げますと、風水は中国で発祥した「環境学」をベースとしており、太陽や風、大地、樹木、そして人、あらゆるものから発せられる“気”の流れに着目し、この環境(気)を良くすることで運気を呼び込むという考え方です。

一方家相は、風水の考え方をベースにしていますが、日本の気候条件や文化が色濃く反映された環境学です

風水は、環境(気)を良くすることがベースなので、
・悪い気の溜まりやすいところには、観葉植物を置く
・トイレは清潔に保ち、空気をよく循環させる
など、インテリアや小物、日々の行動で運気をアップさせることができるとのことです。

また、その年により吉となる方角が変わるため、変化が伴います。
家相で言う鬼門の玄関(凶相)には魔除けをおけば大丈夫など、柔軟な点があり臨機応変に暮らしに取り入れやすいのも特徴です。

風水で運気を上げよう!場所ごとのポイント!

【玄関】

良い気であれ悪い気であれ、“気”はドアや窓等の開口部から出入りするため、風水において開口部の環境づくりは重要になります。
とりわけ、家に入ってくる全ての気の出入り口となる玄関は、最も重要なスペースとなります。

〈運気を上げるポイント〉

・いつもきちんと整理整頓する
不要なものを置かない
使う靴のみ並べる(使わない靴は靴箱へ入れる)
強い運気を吸い取る人形、ぬいぐるみは置かない

・明るくする
明るい玄関は旺気(最も強い運気)を呼ぶ
暗い場合は丸いライトを灯し、常に明るい場所になるよう心がける

・玄関マットを敷く
外からの悪い邪気をシャットダウンする

【トイレ】

トイレは家族の健康を左右する場所となります。臭気がこもっていたり暗かったりすると、身体面、精神面でも悪影響があり、女性では婦人科系のトラブルの原因になるとも考えられています。

〈運気を上げるポイント〉

・清潔に保ち、換気をしっかりして空気をきれいに保つ
窓が無い場合は換気扇でしっかり換気し、芳香剤などを置くと良い

・便座の蓋は閉める
開けておくと水の気や臭気がトイレに漂って運気を下げる

・植物を置く
植物の持つクリーンな気が陰な気をカバーする
ドライフラワーではなく、一輪でも生の植物を白い陶器の花瓶にいけると良い

・マットと専用のスリッパを置く
マットが敷かれていないと、トイレ内が冷えて運気が下がる
専用のスリッパは厄を体に入れない役目がある

【寝室】

人は寝ている間に一日の活動で失った気を補充し整えて新しい一日を迎えます。散らかっていたりして淀んでいる良くない気の寝室で寝ていると、その悪い気を吸収し運気を下げてしまいます。

〈運気を上げるポイント〉

・北枕で寝る
気流の流れが良くなり、金運がアップする
南枕は頭に熱がこもりやすく、安眠を妨げイライラの原因になることもある

・朝起きたら窓を開け、気を入れ替える
風通しの悪い寝室は陰の気がこもるため

・枕元はなるべくものを置かず整理整頓
不要なものを置かずすっきりさせておく

(参考:直居由美里著 幸せになる!風水の間取りとインテリア)

 

どれも基本的なことが多く、すぐに出来そうなものばかりですよね。

風水うんぬんではなく、玄関をきちんと整理整頓したり、トイレの空気をきれいに保ったりすることは大切ですよね。
それだけですっきりして自分も浄化された気分になり、運気が上がる気がします!

唐突に北枕がいいと言われても、すんなり納得はできませんが、実はここにも東洋医学的な根拠が隠されていたりするのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

風水も家相同様、幸せになるための先人の知恵です。

特に風水は普段の暮らしに楽しみながら取入れやすい手軽さも魅力的ですよね。

何事も気の持ちようと言いますが、お部屋の空気を入れ替えて気の流れを良くすると、確かに気持ち良く過ごせる気がします。
それだけで幸せが舞い込んできそうな気持ちにもなりますよね。

気になられる方は、ぜひ楽しみながら、風水のエッセンスを日々の暮らしに取り入れてみて下さい。