色の持つ不思議なチカラをカーテンのコーディネートに取り入れよう!

前回は、インテリアコーディネートに使える色の特徴や効果についてお伝えしました。

世の中には数え切れないくらいの色がありますが、その1つ1つに歴史や特徴、そして人に対する心理的効果があります。

例えば、アメリカの精神病院や囚人施設には「怒りや不安を和らげる効果」がある緩和色のピンクが使われています。

また、ものごとの危険を知らせる警告マークには世界中ほとんどの国で黄色と黒が使われていますが、それはもともと有毒の生物がそのようなカラーだったから。人々はこのカラーが視界に入ると恐れをなす性質があるそうです。

面白いですよね。

色の特性を知りインテリアに効果的に取り入れると、
外で緊張して凝り固まった体がほぐれたり、自然と楽しい気持ちで生活を送れたり、ぐっすり眠れるようになったり…
そんな素敵なお部屋を作ることも可能です。

ならば、ぜひ我が家のインテリアにも色の持つ不思議な効果を取り入れてみたいですよね!

しかし、前回もお伝えしたことですが、好みの色だから!~な効果を期待して!などと、どんどん気になる色を取り入れてしまうと、どうしてもまとまりのない=落ち着きのないお部屋になってしまします。

そんなとき、役に立つのがカーテンのカラーコーディネートにその効果を取り入れる方法です。

カーテンなら家具ほどコストも掛けずに、気軽に季節感や気分に合わせて付け替えもできます!

そこで今回はカーテンのカラーコーディネートについて、1つ1つの色の持つ特徴、心理的効果、そしてお部屋別の推奨カラーについてお伝えします!

カラー別特徴と効果

<ベージュ>

色彩心理学の中では「安心感、穏やかさ、柔らかさ」を意味するので、ベージュカラーのカーテンは落ち着きを与えます。

インテリアとしては「自然やナチュラルテイスト」のお部屋作りの強い味方で、他の色とも合わせやすいので色選びにおいても安心です。

コーディネートのポイントとしては、天然木の家具や観葉植物と合わせるとさらに安らぎの素敵な空間になります。

ベージュを取り入れたいお部屋は、言わずもがな…和室でも、寝室でもどんな場所でもマッチします。

<ブラウン>

「温和、安定、伝統、堅実」を意味します。
反対にネガティブイメージとして「地味、頑固、退屈」とも言われています。

ブラウンのカーテンは、重厚感やリッチな印象を与えます。

フローリングがダークブラウンの場合、カーテンにもブラウンが入ると少し重い印象になるので、他の家具やクッションなどに軽めの色を取り入れてバランスをとるのがお勧めです。

ブラウンを取り入れたいお部屋は、落ち着きを求める寝室、書斎、リビングです。

<イエロー・オレンジ>

「明るい、元気、若々しい」を意味し、よくビタミンカラーとも言われます。

黄色・オレンジ色のカーテンは明るく楽しい気持ちにさせてくれますが、他の家具との調和が難しい場合があります。
柄の一部にこれらの色が入っているものを選ぶなどの工夫があると良いでしょう。

女性が明るいと家庭も明るくなりますので、女性の部屋や子ども部屋に使うと良さそうですね。

また、黄色や赤は食欲をそそるカラーとも言われています。大手外食チェーンのマークにも多いですよね。
その点では、ダイニングに取り入れてみるのも良いかもしれません。ダイエット中の方には注意が必要ですが…。

<ピンク>

「なごみ、やさしさ」などの意味があり、疲労回復効果があるとも言われています。

姫スタイルなど一人暮らしの女性のお部屋などで人気です。

家族と一緒に暮らす家のリビングなどでは中々難しいかもしれませんが、効果としては取り入れたいですよね。
そんなときは、柄の一部にピンクが入っているものや、低彩度のペールピンクがかわいくなりすぎずお勧めです。

ピンクのカーテンが似合うお部屋は、やはり女性や子どものお部屋ですね。

<パープル>

「癒し、優雅、個性的」などの意味合いがあります。ラベンダー色などとも言われ、見るだけで心が落ち着きます。

こちらも個性的なカラーになりますので、家具との調和が難しい場合があります。

そこで、家具の少ないお部屋=寝室などに取り入れると、癒しや高貴な印象もあるので色の効果を最大限に生かせます。

<赤>

「元気、暖かさ、食欲」などの意味合いがあります。

インテリアに取り入れると、気温を高く感じさせたり、進出して見せたり、イライラさせるなどの効果があります。

インテリアとしての赤は、ミッドセンチュリーや北欧スタイルでアクセントとして使うことが多く、とてもスタイリッシュで見るものをひきつける魅力もあります。
ただ、壁面などの大きな面積に使うと、人の情緒を不安定にしたりイライラさせたりする性質もあるので、カーテンに使用する場合は柄の一部に使うと良いでしょう。

食欲をそそる効果があるので、独立したダイニングスペースなどのカーテンには良さそうです。

<青>

「冷静・誠実・信頼・内向性・知性・悲しみ・ 憂鬱」などの意味合いがあります。

清潔感、鎮静効果もあるので、インテリアに取り入れると心を落ち着かせることができ、寝つきも良くなると言われます。

また、食欲を抑える効果もあるので、ダイエット中はブルー系の食器を使うと良いとも言われます。

ブルーのカーテンがお勧めのお部屋は、寝室や勉強部屋です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

不思議だけれど、かなり納得もできる色の効果。
知れば知るほどおもしろいですよね。

お部屋のカーテン選びにお困りの際は、インテリアの調和+αで色の機能も参考にされてみてはいかがでしょうか!